西日本教区の青年部員が「集い」 ウクライナ情勢の平和的解決を願って

西日本教区の青年幹部ら約60人は、「今できること」を語り合い、ウクライナ情勢の平和的解決を祈念した(「Zoom」の画面)

立正佼成会西日本教区は2月27日夜、各地の青年部員をオンラインでつなぎ、『ウクライナ・ロシアについて語る ~今、私ができること~』と題した集いを開催し、参加者は即時停戦と平和への祈りを捧げた。

集いは、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて参加者同士で平和への思いを語り合い、祈りや具体的な行動について考えるもの。青年幹部を中心に約60人が参加した。

冒頭、李好史布教員がウクライナ、ロシアの歴史や近年の両国の関係を説明。続いて、参加者は班に分かれ、『今の私の思い』『今の私にできること』をテーマに語り合い、全体で分かち合った。

この中で松山教会学生部員の男性(16)は、ウクライナ侵攻が報道されて以降、SNS上では戦争反対の意思を示すため、ユーザー名に「Nowar」と加える動きが広がっていることに触れ、自らも賛同したと発表。「SNSを使って個人の思いを世界に発信できるので、それぞれが平和への願いを表して、広げていければ」と語った。

その考えを聞いて福知山教会青年総務の男性(43)は、「私たち一人ひとりは微力ですが、無力ではないと思います」と心情を吐露。核兵器禁止条約を巡り、日本の高校生が各国の指導者に批准を求める手紙を送った事例を紹介し、為政者を含め社会に平和のメッセージを発信していくことを提案した。

この後、ウクライナ情勢の平和的解決を祈念して全員で「祈りのことば」を唱和し、黙とうを捧げた。

集いの終了後、奈良教会の青年女子部長(39)は、「教区の青年部の仲間が平和について真剣に考える姿に勇気をもらいました。世界の現実を自分事として受けとめ、今、できることを考えたいと思っています。自教会でも、みんなで平和について語り合う場を設けていきたい」と語った。