佼成病院の開院記念日に寄せて 庭野会長がメッセージおくる
立正佼成会附属佼成病院(東京・杉並区)が9月9日に開院69周年記念日を迎えた。これに合わせ、庭野日鑛会長は『開院六十九周年(新病院七周年)に寄せて』と題するメッセージを同病院におくった。メッセージは全職員に伝えられた。
庭野会長はこの中で、日頃から誠心誠意、医療活動にあたる職員に敬意を表明。特に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染者の治療に積極的に取り組んでいることは非常に意義深く、同病院の社会的使命を自覚していることの表れでもあると賛辞をおくった。
また、過日、同ウイルス感染症の治療のため同病院に入院した知人から、病院での献身的な看護に感激した話を聞き、「本当に親切にして頂きました」と心から感謝の言葉をかけられたことを紹介。「その言葉が、私はとてもうれしく、誇らしい気持ちになりました」と、身近なエピソードを披歴した。
さらに、同病院の理念である「真観(正しくみて、正しく手当てする)」に言及。「観音の五観」として「真観」「清浄観」「広大智慧(ちえ)観」「悲観」「慈観」の働きをそれぞれ説明しながら、これらは、仏教徒はもちろん、医療に携わる全ての人々が大事にすべき普遍的な精神であると述べた。その上で、「観音さまは、世間の人々の声を聞き取り、その場にふさわしい姿をとって現れ、慈悲の手を差し伸べてくださる」として、佼成病院は医療の分野で、そうした「観音」の役割を担っていると強調した。
加えて、現在、ワクチン接種にも取り組むなど、病院の総力を挙げて困難な状況に立ち向かっていることに深い感謝の念を表し、医療の最前線で尽力する職員にエールをおくった。