法輪閣で杉並区のワクチン接種始まる 本会が施設を提供
5月17日、東京・杉並区にある立正佼成会の法輪閣第五会議室で、同区による新型コロナウイルスワクチンの集団接種がスタートした。同区からの要請に応じ、本会が法輪閣の同会議室と地上駐車場を貸し出したもので、11月30日まで接種会場として活用される。
法輪閣でのワクチン接種は65歳以上の高齢者を優先して行われ、初日には、約300回分のワクチンが使用された。65歳以上の区民への接種は今年7月までに終えたいとの考えで、同区では状況に応じて受け入れる人数を増やしていく予定だという。
本会が貸し出しの要請を受けたのは今年2月。同区では、接種会場候補地を検討する中で、昨年に同区の依頼に応えて本会附属の佼成病院に「発熱外来」が開設された経緯なども踏まえ、広い駐車場と大人数を収容する施設を有する本会に協力を要請するに至ったという。これを受け、本会は同ウイルス感染症の早期収束と地域社会への貢献を願って協力する方針を示し、4月に正式な貸し出しが決定した。
現在、同区では5会場でワクチン接種が実施されている。その一つである法輪閣では、土日祝日を含めて午前10時から午後3時40分まで利用可能(要予約)となっている。
杉並保健所健康推進課の渡邊秀則課長は、「足が不自由な高齢者も多いため、利用者からは、車で来場できてありがたいという声が届いています。こうして区民に喜んで頂けるのも、佼成会の皆さんにご協力をして頂けた賜物(たまもの)です」と述べた。