TKWO 11月7日から60周年記念ツアー始まる
創立60周年を迎えた東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)は11月7日、東京芸術劇場(東京・豊島区)で「第151回定期演奏会」を開催した。この演奏会は、60周年記念ツアーの初日公演を兼ねており、この後20日まで、正指揮者の大井剛史氏と総勢61人の奏者が、大阪府、広島県、福岡県、北海道、山形県、新潟県(日程順)でコンサートを行う。
TKWOは、1960年に「佼成吹奏楽団」として発足した。73年に現在の「東京佼成ウインドオーケストラ」に改称し、国内での演奏会をはじめ、ラジオやテレビに出演するなど多方面で活躍してきた。89年にはヨーロッパで公演。2011年の台湾公演まで、海外公演は8回を数える。日本が世界に誇るプロ吹奏楽団として知られる。
ツアー初日となった7日の演奏会には、約900人が来場。新型コロナウイルスの感染対策として観客は1席ずつ間隔を空けて着席した。
「吹奏楽のための第一組曲」から始まり、「水面に映るグラデーションの空」、桂冠指揮者を務め、「楽団育ての親」といわれるフレデリック・フェネル氏(1914-2004)が校訂した「リンカンシャーの花束」、この日が初演となるTKWO委嘱作品「吹奏楽のための交響曲第3番」を披露。会場には、「吹奏楽のための交響曲第3番」を作曲した保科洋氏、「水面に映るグラデーションの空」を作曲した芳賀傑氏が駆けつけた。