府中教会 オンラインで青年部平和会議 白議員を招きトークセッション

青年部員と対話する白議員=「Zoom(ズーム)」の画面から

立正佼成会府中教会青年部は8月30日、本会推薦の白眞勲参議院議員を招き、ウェブ会議システムを使って「白議員とライブでつながる青年部平和会議」を開催した。当日は白議員と青年部代表8人のトークセッションを行い、その映像を動画共有サイトでライブ配信。同教会青年部員をはじめ多摩支教区の青年部員が自宅などで動画を視聴し、会議に参加した。

この取り組みは、今年6月に予定していた東京平和学習会が新型コロナウイルスの影響で中止となる中、「教会に集えない中でも仲間と共に活動がしたい」という青年部長(38)の願いから実現した。国際情勢を踏まえ、日本の安全保障や平和憲法の役割、政治に関心を持つ重要性を、白議員との交流を通して学ぶことが目的に掲げられた。

会議では、学生部長(23)が進行役を担当。白議員の基調講演の後、青年との質疑応答が行われた。

講演で白議員は、2015年に従来「違憲」とされてきた「集団的自衛権」の行使を一部容認する安全保障法制が成立し、「憲法改正」の論議が高まってきたこれまでの政治状況やその問題点を解説。その上で、北東アジア地域の情勢に触れ、周辺国と対立の要因となっている問題を外交交渉によって解消するとともに、武力によらず対話することが、日本を守る本来の安全保障であると力説した。また、軍事力を高めるのには限界があり、コロナ禍におけるワクチン開発やPCR検査キットの量産など、民間を含めた日本の英知を集結して世界に貢献していくことが同地域に安定をもたらし、仏教や庭野日敬開祖の平和観に通じると語った。

質疑応答では青年から、平和外交の具体的な方法について質問が出た。これに対して白議員は、日本は平和憲法の強みを生かすことと、外交も人間関係で成り立つ部分が多いため、信頼を醸成していくことが大切と述べた。

参加者の一人、学生部リーダーの男性(23)は、「国際情勢や現在の政治を快活に親しみやすく、興味を持てるように話してくださり、関心が高まった。今後、仲間と学びを深めたいと思う」と話した。