真生会・田中開祖の「十三回忌笑顔会」 國富理事長が来賓あいさつ
真生会(総本山・大乗山真生寺=岐阜市、田中庸仁会長)の開祖・田中偉仁師を偲(しの)ぶ「十三回忌笑顔会(しょうがんえ)」が2月24日、岐阜市内のホテルで開催された。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会や新日本宗教団体連合会(新宗連)加盟教団などの宗教者、真生会信者など約100人が参加。立正佼成会から國富敬二理事長が出席し、田中開祖の遺徳と人柄を偲んだ。
田中開祖は大正15年、岐阜市生まれ。昭和54年に大乗教より独立し、在家仏教教団である宗教法人真生会を創立した。『法華三部経』を所依の経典に同教団を教導。先祖供養、仏法僧の三宝と親に対する感謝報恩を尊び、仏性礼拝(らいはい)行、法座修行、菩薩行の実践による「生きた法華経」の布教伝道に努めた。58年に新宗連に加盟し、常任理事、中部総支部会長などを歴任、WCRP/RfP日本委でも評議員の重責を担った。
また、公私にわたり庭野日敬開祖と親交が厚く、平成3年に庭野開祖の選名により「法光」の法号を「偉仁」と改めた。新宗連などの活動を通じて、本会会員とも交流を深めた。平成20年2月27日に82歳で生涯を閉じた。
式典では、在りし日の田中開祖の姿がビデオ上映された。主催者あいさつで田中会長は、明朗快活だった田中開祖の信心に裏打ちされた笑顔の深みを述懐した。
来賓の一人としてあいさつに立った國富理事長は、リーダーの心構え、一人ひとりの信者を礼拝する大切さ、求道心について、田中開祖から直接に薫陶を受けた体験を披歴し、「宗教者として、人間として、どうあるべきかを身をもって教えて頂きました」と心からの謝意を表した。