フレデリック・グレイUUA会長が本会を訪問 大聖堂でスピーチし、杉並教会で会員らと交流
ユニテリアン・ユニバーサリスト協会(UUA、本部=米国・ボストン)のスーザン・フレデリック・グレイ会長が来日し、2月10日には立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪問した。フレデリック・グレイ会長は大聖堂で行われた「脇祖さまご命日」式典でスピーチに立った後、庭野光祥次代会長と共に杉並教会を訪れ、会員と交流した。
UUAは、キリスト教の精神を日常生活で実践し、自由と正義の実現を目指す団体。北米を中心に1000以上の教会がある。1968年、デイナ・マクリーン・グリーリー初代会長と庭野日敬開祖との出会いをきっかけに本会とも友好関係を築いてきた。現会長のフレデリック・グレイ師は初の女性会長として2017年に就任。全ての人の自由と権利を守るため、教団の内外でリーダーシップを発揮している。
大聖堂での式典では、柳田季巳江総務部次長(渉外グループ)が本会とUUAの交流の歩みを紹介し、フレデリック・グレイ会長があいさつした。この中で、本会との長年のパートナーシップに謝意を表した後、UUAのシンボルである「カリス(聖火杯)」に言及。カップ(杯)は人が集まるコミュニティーの象徴で、人と人が支え合う関係を表し、カップに灯(とも)された炎は平和の光や愛を示し、併せて生命の尊厳を表現していると説明した。その上で、自らの信仰体験を披歴しながら、全ての生命の尊厳が保たれ、互いに関係し合うことで平和な日常が訪れると述べた。
また、自国第一主義が台頭する昨今の世界情勢に対し、平和な世界の実現には調和が重要と明言。「出会う一人ひとりに思いやりの心で接しながら、慈悲深い関係性にあふれたコミュニティーづくりを、家庭のような小さなグループから始めることが大切です。その輪を大きくして、国を超え、“地球的な人類家族間”にまで広げることが不可欠だと思います」と話した。
さらに、本会とUUAとの宗教協力によって生まれた平和な関係はすでに大きな輪となり、世界にも影響を与えていると強調。「世界の全ての人に平和と解放が訪れるよう、親愛なる立正佼成会の皆さまと共に今後も行動していきたい」と語った。