機関誌「佼成」創刊70周年特別展 大聖堂3階ホールで開催

大聖堂3階ホールで行われている特別展。「佼成」の表紙を飾った著名な画家の原画10点を観覧することができる

機関誌「佼成」が今年、創刊70周年を迎え、大聖堂3階ホール(東京・杉並区)で記念特別展示が昨年12月27日から開催されている。特別展では、立正佼成会会員の法の理解と実践を促していくため、「佼成」創刊を決めた庭野日敬開祖、長沼妙佼脇祖の願いを紹介。また、『表紙を彩る画家の世界』と題し、著名な8人の画家が描画した原画10点が展示されている。

「佼成」の創刊号(当時「交成」)は昭和25年(1950年)6月に発行された。グラビアなしの36ページ立てで、3000部が印刷された。第2号の発刊後、会員の求めに応じ、創刊号と第2号が2000部増刷された。同年9月に第3号が発刊されて以降、月刊になり、現在に至っている。

今回の特別展では、創刊号に掲載された庭野開祖の「発刊の辞」と長沼脇祖の「発刊を悦(よろこ)びて」が拡大して展示された。「発刊の辞」の中で、庭野開祖は、創刊を通じて「皆様に御法の真価を幾分づつなりとも御理解願えれば私の大きな悦びとするところであります」と心境を明示。その上で、「文化日本を目ざす我々は、先(ま)ず以(もっ)て個々が人としての道を歩む事であり、それは精神の陶冶(とうや)にあり、正しき法に対する信であり、真摯(しんし)なる実践であると思います。正しき法を求め、人として真の道を歩む姿こそ、仏の姿と言へるのであり、万民こぞって仏道を精進して行く暁(あかつき)には、必ずや高い文化の香りをはなつものと存じます」との言葉を寄せている。

大聖堂3階ホールに掲示されているポスター

また、特別展では、「佼成」の表紙を飾った、児玉希望氏による「匂う山桜」「蛙」をはじめ、佐藤太清氏、菊川多賀子氏、尾山幟氏、関主税氏、加山又造氏、船水徳雄氏、山崎啓次氏の原画10点を展示。本会会員であった佐藤太清氏がアトリエで描画している姿を撮影した写真も掲示された。

加えて、庭野日鑛会長の「会長法話」に挿絵として掲載された小谷野直己氏の絵画3点も観覧することができる。

このほか、昭和27年に会員も加わって行われた発送作業の様子や、録音された法話を文字に起こす編集部員の姿をとらえた写真も展示されている。

今後随時、絵画の展示替えも行われる予定だ。特別展は6月30日まで。