第17回アイラブ団参 参加者が光祥次代会長と面会

「第17回アイラブ団参(耳の聞こえない人・聞こえにくい人の参拝)」が8月31日、9月1日の両日、立正佼成会の本部諸施設で実施され、付き添いや手話通訳などのボランティアを含め85人が参加した。今回のテーマは『今までの自分から一歩踏み出す――新しい自分に出会うために!』。行程中、手話通訳、要約筆記などのサポートが行われた。

31日、法輪閣での「つどい」では、世田谷教会の女性会員(41)が体験説法。離婚を機に再び教会に通い始め、手話通訳のサポートで教えを学べた感謝を語った。また、離婚の苦しみは教えを深く求めるための仏の深い慈悲であったと受けとめ、今、人の幸せを願い、仲間の縁を広げていることを発表した。夜には第二団参会館で細沼里佳子習学部次長(教育グループ)が研修を行い、本会の教えや法座、法具などについて説明した。

翌9月1日、参加者は大聖堂の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典に参加。その後、大聖堂正面玄関で庭野光祥次代会長と面会した。光祥次代会長は、それぞれ境遇は違っていても仏性を発揮する点においては皆同じであると述べた上で、アイラブ団参の参加者がいつか世界の宗教者の集いにも参加し、手話通訳が生かされることへの期待を語った。この後、法輪閣で法座が行われ、参加者は日常生活や今回の団参での学びなどを分かち合った。

参加者の女性会員(42)=広島教会=は「今回、研修で見方を変えれば人生が変わることを学びました。人を見た目で判断しがちな私ですが、団参のテーマにもあるように、新たな一歩を踏み出し、これから人に対して良い見方をしていきたい」と感想を語った。