「第2回ミャンマーにおける国内和解と平和的繁栄のためのRfPアドバイザリー・フォーラム」での光祥次代会長のスピーチ
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会とミャンマー委員会による「第2回ミャンマーにおける国内和解と平和的繁栄のためのRfPアドバイザリー・フォーラム」が5月7、8の両日、同国ネピドーのホテルで開催された(既報)。席上、同国際共同議長を務める庭野光祥次代会長が行ったスピーチ(抜粋)を紹介する。
女性がもたらす智慧を世界に
WCRP/RfP国際共同議長 庭野光祥
最初に皆さまの国ミャンマーに対して感じている親愛と尊敬の念をお伝えしたいと思います。前回訪問した2014年12月、RfP(WCRP/RfP)のミャンマー女性宗教者ネットワークの発足式に参加させていただきました。仏教、イスラーム、キリスト教、ヒンドゥー教、シーク教などの諸宗教を代表する女性リーダーの方々が、紛争和解・平和構築を真心で進められている姿を拝見し、同じ女性として大変心強く、心動かされました。
それから4年余りが経ち、ミャンマーの女性宗教者ネットワークの皆さまが、重要なミッションを果たすため、とても活発に、エネルギッシュに活動されているお姿を拝見して、心からうれしく、魂が揺さぶられる思いでいます。
今日は女性のエンパワーメントについてお話しする機会をいただきましたが、実際は、2017年の世界ジェンダーギャップ報告によると、ジェンダーの格差は、日本の方がミャンマーよりも大きくなっています。ですから、むしろ私の方がミャンマーの女性の皆さまからエンパワーしていただきたいくらいです。
日本では、女性宗教指導者の数はそれほど多くありませんが、立正佼成会では、たくさんの女性が先頭に立って、励ましを必要とする人々に手を差し伸べています。
立正佼成会の創立者である私の祖父・庭野日敬開祖は、RfPの創設者の一人です。1970年、京都で開かれた第1回世界大会の受け入れ責任者であり、仏教に基づいて諸宗教の対話・協力に人生を捧げました。