「親子で取り組むゆめポッケ」 キャンペーン期間 6月1日~8月31日

レバノンでの配付の様子

「親子で取り組むゆめポッケ」のキャンペーンが今年も6月1日から始まります。この活動は、立正佼成会の小学生、中学生とその家族が布製の袋に文房具やおもちゃなどを入れ、平和を祈るメッセージを添えたゆめポッケを、紛争などで心に傷を負った世界の子供たちにおくるものです。これまで80万人以上の子供たちに届けられてきました。

国連の発表によると、紛争によって故郷を追われた難民や避難民は世界で約7000万人。その半数が18歳未満の子供たちです(2017年時点)。子供たちは紛争によって家を壊されたり、家族をなくしたりして心に深い傷を負っています。また、居住する難民キャンプでは食料や日用品などが少なく、不自由な生活を強いられています。

そうした苦しい状況に置かれた子供たちにとって、ゆめポッケは貴重な贈り物です。自分たちに思いを寄せてくれる仲間がいる――そのことが大きな希望となるのです。

この取り組みでは、家庭で親子が一緒にゆめポッケを作りながら、共に平和について考え、思いやりの心を育みます。また、世界の全ての人が「大いなる一つのいのちに生かされた兄弟姉妹」としてつながっているという仏教の世界観、すなわち「一乗」の教えに基づいた「一食(いちじき)を捧げる運動」の実践につなげることも大切にしています。活動を通して、苦境にあえぐ世界の人々に思いを馳(は)せ、食事を減らしたりお菓子を我慢したりと、一欲を節して献金できるようになることを目指しているのです。ゆめポッケの輸送費は全てこの「一食運動」の浄財に支えられています。

キャンペーン期間中、各教会では、ゆめポッケへの理解を深め、活動を推進するための学習会や、ゆめポッケの箱詰め作業、発送式などが行われます。

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