唯仏与仏(41) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

野球の選手や相撲の力士といったプロの世界では、一日怠けるとそれをとりもどすのに三日かかるといわれます。進歩には時間がかかりますが、退歩はたちまちやってくるのです。

仏道を歩むのも同じです。一歩一歩と地道な「精進(しょうじん)」を続けているあいだは、いい因縁(いんねん)がまわってきて順調に過ごせるのですが、懈怠(けだい)の心で立ち止まっていると、次から次に不都合な因縁がめぐってくることになるのです。

お互いさま、「もう十分に幸せになれたから」などと油断せずに、休まず、怠らず、精進してまいりましょう。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書235ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html