「御親教」式典 『燈明』『知足』を胸に、各人が仏道精進を誓う
年始にあたり、会員一人ひとりが一年の修行精進の誓いを新たにする「御親教」式典が1月7日、東京・杉並区の大聖堂はじめ各教会で行われた。大聖堂には約4000人が参集。庭野会長は「御親教」の中で、『燈明(とうみょう)』『知足(ちそく)』の二幅の書き初めを披露するとともに、平和と調和を目指して精進する大切さを示した。式典の模様はインターネットを通じて手話通訳付きで各教会に配信された。また、大聖堂正面玄関では参拝者に七草粥(ななくさがゆ)が振る舞われた。
大聖堂の式典では読経供養が行われ、川端理事長が年頭のあいさつに立った。
川端理事長は、庭野日敬開祖が1923年に新潟から上京した4日後に関東大震災に遭い、再び郷里に戻る際、他者を優先し、満員列車に客を乗せる手助けをしたことで、図らずも庭野開祖自身が周囲の助けを得て列車に乗ることができたエピソードを紹介した。その上で、庭野開祖の著書『開祖随感11』(佼成出版社)の「万法に好かれる」の章にある、「自分を無にしてしまうと、まわりが味方になってくれるのです」という一節を挙げ、庭野開祖の言葉を胸に、「仏道を倣うことに取り組ませて頂きたい」と述べた。
続いて、会員を代表して豊島教会少年部長を務める女性(60)が「決意の言葉」を発表した。この中で女性は、娘の不登校を通じ、自らの固定的な価値観で物事を見て、一方的に善悪を決めつけていた自己中心的な姿勢を見つめ直した体験を披歴。サンガ(教えの仲間)から相手の長所に目を向ける大切さをアドバイスされ、娘の短所よりも長所を見ていくように努めたことで、娘と心を通わすことができた喜びを語った。何事にも前向きに取り組むことを心がけ、「日々の実践を大切に精進させて頂きます」と誓願した。