韓国・護国先鋒寺の僧侶9人が本会を訪問

若者の宗教心を育むため、日本の事情を学ぼうと来日した一行。本会を訪れ、澤田総務部部長と懇談した

韓国の大韓仏教曹渓宗護国先鋒寺の軍僧9人が12月11日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れた。

軍僧とは、兵役中の若者へ仏教を伝道する韓国軍所属の僧侶。宗教団体の教育機関を修了後に、予備将校として所定の軍事訓練を受け、中尉・大尉として陸・海・空軍に配置されている。韓国では、仏教、キリスト教などさまざまな宗教宗派が韓国軍兵士に伝道している。

今回の訪日は、若者の宗教心を育むために日本の宗教団体を訪ね、それぞれの活動や育成を学ぶため企画された。

一行は本会の紹介映像を観賞

当日、大聖堂正面玄関に到着した一行は、大聖堂を見学後、大聖ホールに移動。庭野日敬開祖の法華経との出遇(であ)いや、本会創立の精神、在家仏教教団である本会会員の基本信行を紹介する映像「仏性開顕」を観賞した。

この後、澤田晃成総務部部長による歓迎のあいさつに続き、咸賢俊(ハム・ヒョンジュン)団長が登壇した。咸団長は、約2年間の兵役に就く若者たちが、軍隊の生活で人間関係に悩むことが少なくないとした上で、軍僧には兵士の心に寄り添い、救いを示す役割が求められていると説明。今回の訪日を通じ、「若い兵士たちが軍隊生活の中で仏の加護を感じ、除隊後も信仰に基づいた生活を送ってもらえるよう、より良く教え導く方法を学びたい」と述べた。

この後、澤田部長との懇談が行われ、教団の歴史や会員活動に話が及んだ。「立正佼成会の会員が、信仰に基づいた生活を送るために大切にしていることは何ですか」と問われた澤田部長は、会員が互いの悩みや苦しみ、信仰の喜びを語り、教えに基づいて分かち合う「法座」を挙げた。その特徴として、「特定の人が一方的に教え諭すというよりも、仲間同士で問題を共有し、深め合うことに主眼が置かれる」と述べた。

また、澤田部長は5月の第三日曜日を中心に全国で行う「青年の日」を紹介。本会青少年部員が地域社会への貢献、世界平和の実現に取り組み、菩薩行の実践を通じて人格の向上や青年の育成に力を注いでいると説明した。