西日本豪雨 本会一食平和基金から緊急支援1600万円を拠出 被災自治体の復興の一助に
立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会はこのほど、7月上旬の「平成30年7月豪雨」で特に大きな被害を受けた西日本の各自治体のうち、岡山県や広島県をはじめ1府5県と5市1町に、総額1600万円の緊急支援を決定した。
6月28日から7月8日にかけて、台風7号や梅雨前線の影響により全国各地で大雨が降り続いた。記録的な集中豪雨となった西日本では、多くの地域で河川の氾濫、浸水被害、土砂災害などが発生した。
また、水道や電気といったライフラインが寸断されたほか、各地の道路や線路が土砂で埋まって交通障害を引き起こした。
総務省消防庁のまとめ(8月8日発表)では、豪雨による死者は221人、行方不明者は9人。住宅被害は全壊5617棟、半壊8291棟、一部損壊4890棟に上る。家屋の浸水状況は、床上浸水が8867棟、床下浸水が1万9181棟となっており、全国で3253人の住民が避難生活を余儀なくされている。特に被害の大きかった岡山、広島、愛媛の3県では、仮設住宅の建設が決定し、一部で工事が始まった。民間住宅を借り上げる「みなし仮設」への入居も順次、進められている。
8月6日、廣澤清江四国支教区長(松山教会長)、西松宏予宇和島教会長、湯川佳重西条教会長が愛媛県庁を訪問し、中村時広県知事に面会。廣澤支教区長が中村知事に、会員が月に数回、食事を抜いて、その食費分を献金して緊急支援などに充てる「一食を捧げる運動」の取り組みを説明した上で、「復興の一助に」との言葉を添えて見舞金200万円を贈呈した。知事は謝意を表すとともに、被災状況を説明し、現在、同県内の断水の解消や避難住民への住宅提供などに全力を挙げていると説明した。今後は、被害を受けた農家への中長期的な支援も視野に入れながら、復旧・復興に尽くす意向を示し、「浄財を、被災された住民の方々の生活再建に使わせて頂きたい」と述べた。
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