唯仏与仏(5) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

お釈迦さまは「方便品」で、「若し法を聞くことあらん者は 一りとして成仏せずということなけん」と、念を押すように説かれています。※1

この教えを聞いた人は、一人残らず「成仏」できる、というのです。それは、私たちが「仏」になるために生まれてきたからで、いま「仏になる道」を歩んでいるからです。

「みんな仏になってもらいたい」というのが仏さまの願いですが、私たち人間の側にも「仏さまのような智慧(ちえ)と慈悲を身につけたい」という誓願があります。それがぴったりと符合するとき、間違いなく、「一人として成仏しない人はない」という約束が実現するのです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書28ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html

※1「若(も)し法(ほう)を聞(き)くことあらん者(もの)は 一(ひと)りとして成仏(じょうぶつ)せずということなけん」