本会一食平和基金による宮城県復興支援事業 助成団体による活動報告会
立正佼成会一食(いちじき)平和基金による「宮城県復興支援事業 復興まちづくり協議会等事務局基盤強化・学び合い助成」の平成29年度採択団体活動報告会が3月17日、宮城・亘理(わたり)町の農村環境改善センターで行われた。同事業を共同運営する一般社団法人「みやぎ連携復興センター」をはじめ、助成先各団体関係者、識者ら31人が出席した。
同事業は、東日本大震災による被災からの復興に向けて活動する宮城県の団体を支援するもの。平成29年度は、非営利団体や住民組織などを対象に、8団体に合計317万円を寄託した。
報告会では、助成している8団体のうち、7団体の代表が活動内容や成果、今後の課題などを発表。この中で、「閖上(ゆりあげ)地区まちづくり協議会」は、イベントや建設予定の施設など、同地区を紹介するパンフレットを作成。住民を巻き込んで地域づくりを進めていく方法を模索していることを説明した。また、「鮎川港まちづくり協議会」は、ロゴマークや土産など牡鹿(おしか)半島を印象付ける商品を開発。課題としては、既存の食材、牡鹿半島ならではの体験を通してPRしていくことを挙げた。
この後、参加者はNPO法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」の活動を体験。同団体は、津波で流失した沿岸部の松林を再生するため、町民や町内外のボランティアと共に苗木の栽培、植樹活動などを行っている。松の植樹を体験した参加者は、防波堤を視察。同団体の嘉藤一夫代表理事から、亘理町の津波の被害や復興状況の説明を受けた。