アジアの農村や地域づくりを応援するAPLAなどが絵本『イチからつくる チョコレート』を発刊

アジアの人々の自立を支援するNPO法人「APLA」などが、カカオ豆からチョコレートができる過程を紹介する絵本『イチからつくる チョコレート』を発刊しました。

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チョコレートの原料・カカオは、赤道を挟んで南北緯20度以内にある温暖な地域で生産されている。特に生産量が多いのは、コートジボワールやガーナ、インドネシアなどで、カカオの栽培は主に、ヨーロッパによる植民地時代に始まった。輸出先は現在も、欧米など先進国が中心となっている。

同書では、日本でも広く愛されているチョコレートの歴史や製造過程をイラストと写真で紹介。納豆と同じ発酵食品であるチョコレートが製品になるまでにたどる、収穫、発酵、乾燥、焙炒(ばいしょう)、砕く、すりつぶす、絞る、まぜる、練るといった手間隙かかる手順を丁寧に解説している。

カカオがどのようにしてつくられているのか――多くの消費者は、遠く離れた生産者の姿を詳しくは知らない。消費者の想像力が及ばないところで、チョコレートをめぐる児童労働やアンフェアな貿易の問題が生じている。同書は、こうした観点から、分断された生産者と消費者の関係をつなごうと試みる、アグレッシブな一冊。

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『イチからつくる チョコレート』
NPO法人APLA、オルター・トレード・ジャパン編
バンチハル絵
一般社団法人・農村漁村文化協会(農文協)発行
2500円(税別)