平昌冬季五輪に希望を託すローマ教皇

ローマ教皇フランシスコは2月7日、バチカンでの一般謁見(えっけん)の席上、同9日から92カ国が参加して韓国・平昌(ピョンチャン)で開幕する第23回冬季五輪に言及し、「伝統的に停戦とすることが決まりのオリンピックが、今年は特に大きな意味を持つ」と強調した。なぜなら、「北朝鮮と韓国が一つの旗の下に行進し、一つのチームとして競技に参加するからである」と示した。

さらに、教皇は「スポーツを通じたこの事実は、紛争を対話と相互尊重によって平和的に解決する世界に向けて希望を持たせてくれる」と述懐。オリンピック国際委員会、参加選手、各国政府関係者、そして「朝鮮半島の国民」(教皇は単数で表現)に、「聖座(バチカン)は、平和と諸国民間での出会いを促す、あらゆる有益なイニシアチブを支持する」と述べ、「このオリンピックが、大きな友愛の祭典となり、神が祝福し、擁護してくださるように」と願った。

(宮平宏・本紙バチカン支局長)