WCRP/RfP日本委 災害弱者を支える熊本地震復興支援「おうえんプロジェクトforくまもと」 2017年度支援先を発表

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は12月5日、「おうえんプロジェクト for くまもと」の2017年度支援先を発表した。

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同プロジェクトは今年1月、熊本地震の復興支援の一環として始動したもの。震災発生から1年半が過ぎた熊本県では今も、障害者や傷病者、高齢者、妊産婦、乳幼児や子供、外国人など被災者の中でも特別な配慮を必要とする人に、行政や地域の支援が十分に行き届いていない状況がある。2回目の支援となる今回は、地域で福祉の向上を目的とした活動に取り組む16団体に計320万円を寄託する。

16団体の一つ、社会福祉法人「熊本市手をつなぐ育成会」は、今も震災のショックや恐怖心を抱える障害者や子供たちなどを対象に、「がんばろう育成キャンプ」を開催。工芸品やピザ作り体験のほか、シャボン玉飛ばしなどさまざまな活動を行い、心身の回復を図る。また、熊本学園大学の学生が運営する「おひさまカフェ」は、益城町のテクノ仮設団地で月に1回、食堂を開いて被災者同士の交流の場を提供している。

一方、益城町で活動する「支援の『わ』」は、家屋や農業用ハウスの修理、片付けを行い、社寺を修繕して地域コミュニティーの再生に尽力。こうした取り組みによって住民の心身のストレスを和らげ、災害に強い地域社会の構築に努めている。