<Focus>対話を通じ共に成長していく「法座」に感銘 本会ロンドンセンターのマーティン・テイラーさん(67)

世界的ギタリストとして知られるテイラーさん。2002年、英国王室から大英勲章第五位が授与された(写真=本人提供)

長年にわたるサンガ(教えの仲間)の布教伝道により世界中に教えの種がまかれ、現在、立正佼成会は18の国と地域に58の海外拠点を構える。教えを求め、本会に出会った海外会員の喜びや感動の声を紹介する。

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4歳でギターを始めた私は、12歳の初舞台以降、キャリアを重ね、プロとして世界を巡る機会も頂きました。ところが2020年、新型コロナウイルスの世界的な流行で、ライブの予定は全て中止に。私の住むスコットランドでもロックダウン(都市封鎖)が続きました。ライブができないのは残念でしたが、自宅のスタジオでオンラインの仕事をしつつ、大乗仏教について学ぶことにしたのです。

私は、スリランカで暮らした経験を持つ父の影響で20歳の時に仏教徒になりました。幼少期、私が落ち込んだり、不安な表情を浮かべたりしていると、父は寺院で瞑想(めいそう)を学ぶよう勧めてくれたものです。大人になってからはヴィパッサナー瞑想のリトリート(日常生活を離れて修行をすること)に参加するなど、瞑想は欠かすことのできない生活の一部になっていました。そうした中、ツアーで日本を訪れた際、この国には大乗仏教が根付いていると知りました。これまで学んできた上座部仏教との違いに興味を抱き、インターネットで調べていくと、故ジーン・リーヴス博士(ミードビル・ロンバード神学大学院元学長、元本会国際アドバイザー)による法華経講座の動画にたどりつき、立正佼成会の存在を知ったのです。

感銘を受けたのは「法座」でした。対話を通じて互いに高め合う点に驚いたのです。これまで私は、「修行は一人で行うもの」と思い込んでいた分、仲間と共に成長していく姿勢が魅力的でした。

法華経を行じるにはサンガに出会う必要がある――その一心で英国内の拠点を探ると、ロンドンセンターが開所したばかりというではありませんか。メールを送ると、細谷恭一郎センター長とつながり、オンラインによるサンデーサービス(日曜礼拝)、法座、根本仏教の勉強会を紹介してくださいました。

【衝撃的だった「妙法蓮華経如来寿量品第十六」との出遇い】