「第2回ミャンマーにおける国内和解と平和的繁栄のためのRfPアドバイザリー・フォーラム」での光祥次代会長のスピーチ

私が生まれたのは、祖父がその京都大会開催のために、世界中を駆け回っている頃でした。祖父のおかげで、私は他の宗教を尊重すること、そして宗教対話、宗教協力が当然だという環境で育ちました。現在、RfPをはじめとする諸宗教協力に携わっているのは、そのことが大きく影響しています。

そう考えますと、家庭の中で何が語られ、何が実践されるのか、ということが、次の世代を育てていく上で非常に大切な要素になると言えます。ですから、次の世代、次の世界を生きる子供、若者を育てる上で、大きな影響力を持つ女性の役割はとても大切です。

私自身は4人の子供の母親で、次世代の子供たちを育てる母親や女性の役割はとても重要であると認識しています。しかし、昨日から今日にかけて、女性の役割について素晴らしいディスカッションを伺いました。その柱は次の四つです。

・女性は守られるだけでなく、社会に貢献できる存在である。
・女性は家庭だけでなく、社会でも役割を果たすことができる。
・女性は潜在能力を持ち、社会に影響を与えられるようエンパワーされる必要がある。
・女性は、社会の意思決定のプロセスに参画する機会を与えられるべきである。

ここでRfPグローバル女性宗教者ネットワークについてお話しします。このネットワークは、30カ国以上からなる各国委員会の女性ネットワークを基とした、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、南米、北米の五つの地域ネットワークによって構成されています。

このネットワークは、異なる宗教や文化を持つ1000以上の女性の宗教者が集う団体によって構成されており、たった一人、また一団体だけでは成し遂げられない成果を実現するため、協働できるよう戦略を練り、資源や能力を蓄積しております。このネットワーク会議は、約5年おきに開催される世界大会と合わせて開かれています。

各国の女性ネットワークは、戦争を終結させ、平和を構築する活動にも取り組んでいます。平和構築のプロセスにおいて、女性宗教者が積極的に関わることで、暴力を防ぐことができた事例はたくさんあります。