「核兵器の使用判断をAIに任せるな/バチカン」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

バチカン宣言文「ノストラ・エターテ」公表に対する庭野開祖の貢献

ローマ教皇庁立聖十字架大学は11月18、19の両日、同大学で第2バチカン公会議の諸宗教対話に関する宣言文「ノストラ・エターテ」の公表60周年を祝う国際会議を開催した。21日、バチカンの公式ニュースサイトである「バチカンニュース」は同会議について報じ、その中で「諸宗教対話は、国際舞台での活動に関する政策を編み出していくプロセスで、より大きなスペースを必要としている。なぜなら、宗教は国際活動で重要な役割を果たすからだ」とのバチカン諸宗教対話省ジョージ・クーヴァカド長官(枢機卿)の発言を掲載した。

「バチカンニュース」は、第2バチカン公会議による「ノストラ・エターテ」の公表を可能とすることに貢献した諸宗教者やカトリック指導者を名指しで讃(たた)えている。同宣言文の公表1カ月前にバチカンで、教皇パウロ6世と立正佼成会の庭野日敬開祖の間で「キリスト教徒が仏教徒のために祈り、仏教徒がキリスト教徒のために祈る」との契りが交わされたが、それに言及した庭野浩士(選名・統弘)・庭野平和財団理事長の発言を引用し、「ノストラ・エターテ」公表への庭野開祖の貢献を伝えた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)