本会一食平和基金から見舞金 大船渡山林火災の被災地に

3月18日午後、釜石教会の加藤幸作教会長が同市役所を訪れて渕上清市長に面会し、見舞金200万円を手渡した(同教会提供)

2月下旬に起きた大規模な山林火災で被害を受けた岩手県大船渡市に対し、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=齊藤佳佑教務部長)から200万円の緊急支援(見舞金)が行われた。

2月26日に同市内の赤崎町で発生した山火事は、三陸町綾里(りょうり)方面をはじめとする広範な地域に延焼。その影響で多くの住民が被災し、一時、4000人以上が避難した。同市の発表(4月4日)によると、住宅を含む221棟の建物が被害を受け、焼失面積は平成以降の山火事で国内最大規模となる2900ヘクタールに上ったという。

3月18日午後、火災地域を包括する釜石教会の加藤幸作教会長が同市役所を訪問。同教会の渉外担当(81)と支部長(71)が同行した。3人は渕上清市長に面会し、加藤教会長が見舞金200万円を手渡した。

面会の中で加藤教会長は、本会会員が月に数回、食事を抜き、その食費分を献じる「一食を捧げる運動」(一食運動)の精神や意義を紹介し、「一食運動に参加する全国の会員さんの真心からの浄財です」と話した。

これを受け、渕上市長は謝意を表明。「緊急消防援助隊や自衛隊の協力による消火活動などによって延焼の恐れはなくなったが、市内の多数の住宅が焼失し、被災された方々は財産も思い出も一気に奪われてしまった」と伝えた。その上で、見舞金は、応急仮設住宅の建設や生業の再生など被災者の生活再建に役立てたいと述べた。