全国新任サンガデザインを実施 自他の尊厳を守る大切さを学ぶ

今年度に新たに役を拝命した青年らが参加した「全国新任サンガデザイン」で、西尾習学部長があいさつを述べた
令和7年次「全国新任サンガデザイン(旧全国新任青年各部長教育)」(青年ネットワークグループ主管)が2月23日、『私の弱さをデザインする』をテーマにオンラインで行われた。今年度に新たに役を拝命した青年ら65人が参加した。
「サンガデザイン」とは、さまざまな興味や関心を持つサンガが集い、それぞれの感性(アイデア)を分かち合いながら、自由に“自分らしい信仰の楽しみ方”を模索し、互いの多様性を尊重し合うサンガを創り出すもの。現在、本部・各支教区・各教会において、コンセプトをもとに語り合いやワークショップなど、さまざまな形で展開されている。
冒頭、西尾京子習学部長があいさつし、今回のプログラムで、人間の持つ「尊厳」について学ぶことになった経緯を説明。「皆さんは、心に蓋(ふた)をせずに自分の気持ちを話せていますか?」と参加者に語りかけ、尊厳についてのワークショップを通して、「自他を大事にする触れ合いを重ねることで、人間関係が豊かになり喜びが味わえます」と伝えた。
次いで、参加者は、桜美林大学准教授のジェフリー・メンセンディーク氏による講義の映像を視聴する形で、「尊厳」について学んだ。その後、参加者はグループワークでそれぞれの体験を共有し、自他の尊厳を守る大切さを確認した。
参加者の一人、幼少年部副部長(36)=新宿教会=は、幼稚園のママ友と話す時、自分の素直な気持ちを隠して話を合わせてしまうことが「偽りの安全を求める」という尊厳の侵害に当たるのではないかと語り、日常の中で無自覚に「自分の尊厳を傷つけているのかもしれない」と振り返った。
受講後、参加者で小学校教諭の学生部長(25)=一宮教会=は、「子どもの話を傾聴し、共感することの大切さを改めて感じ、尊厳は私の大切な価値観となりました。周りの人にも伝えていきたいです」と話した。
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