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バチカンで新枢機卿の叙任式

ローマ教皇フランシスコは12月7日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で新任枢機卿の叙任式を挙行した。教皇は、21人の新枢機卿を任命すると公表しており、その中には菊地功東京大司教も含まれていた。

「訓示」の中で教皇は、新枢機卿たちに「キリストを自身の中心に置き、キリストの足跡を辿(たど)るように」と促し、「苦に歪(ゆが)んだ顔を持つ人々と出会い、希望を失った人々に寄り添い、転んだ人々を立ち上がらせ、病んだ人々を癒(いや)すように」と要請した。新任枢機卿たちは、教皇から一人ずつ、枢機卿職のシンボルである緋色(ひいろ)の帽子と金色の指輪を授けられた。

今回の叙任式によって、80歳未満で教皇選挙(コンクラーベ)において選挙権と被選挙権を有する枢機卿の総数が140人(定員120人)、80歳以上の枢機卿が113人となった。全枢機卿の世界分布は、欧州が115人、アジアが37人、南米が32人、アフリカが29人、北米が28人、中米が8人、大洋州(オセアニア)が4人となった。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)