庭野光祥次代会長 スリランカの上座部仏教指導者、平和活動家と懇談

第33回庭野平和賞受賞団体であるCPBRを訪問し、意見交換

一方、午後に訪問したCPBRは、「諸宗教対話によって理解と和解を図る」「若者の声や彼らが抱く夢に耳を傾ける」「女性の力を活用する」を方針に据える平和活動団体。内戦の被害を受けた民衆の傷を癒やすとともに、人々の信頼と友情を醸成し、社会の絆の回復に尽くしてきた。

懇談の中でディシャーニ氏は、庭野平和賞の賞金を使って、「Peace Village」(平和村)の建設を構想していると語り、ビジョンを説明。平和村では、さまざまな宗教を信仰する人々が民族の違いをも超えて、年単位の共同生活を営みながら、瞑想(めいそう)や対話を重ね、他の宗教、民族に対する固定観念や疑念を取り払うことを目指すと話した。

光祥次代会長(右から2人目)は、CPBRのセネヴィラトネ氏(左端)、ジャヤウィーラ氏(中央)と面会した

さらに、ディシャーニ氏は、調和を実現する上で、宗教指導者の影響力は大きいと強調した。これを受け、光祥次代会長は、今年5月にバチカンで行われた諸宗教者らによる「行動の倫理」会議に出席し、宗教者は宗教的な言葉ではなく、広く社会に届く言葉で対話を促進していくよう語り掛けたことを紹介。平和構築に向けた意思を両氏と共有した。

第33回庭野平和賞贈呈式(教団ウェブサイトから) http://www.kosei-kai.or.jp/news/2016/05/post_456.html