令和6年次「壮年総会」 全国の壮年部員が大聖堂に結集(動画あり)

5年ぶりに大聖堂で開かれた壮年総会。『男の人生さらけ出そうぜ』をテーマに、壮年としての生き方や佼成会を信仰する意義など、活発に意見が交換された

『男の人生さらけ出そうぜ――あなたにとって佼成会とは…』をテーマに、立正佼成会の令和6年次「壮年(ダーナ)総会」が6月30日、庭野光祥次代会長臨席のもと大聖堂(東京・杉並区)で開催され、全国から683人が参集した。総会の模様は、壮年部員に向けてオンラインでライブ配信された。

コロナ禍による規制が緩和される中、今回の壮年総会は5年ぶりに全国各教会の壮年が一堂に会して実施。布教伝道を主体的に推進するための態勢づくりを確認するとともに、これからの日本を牽引(けんいん)する壮年菩薩・ダーナの力を結集することを目的に開催された。

当日の様子(クリックして動画再生)

庭野日敬開祖が壮年に寄せる期待を語った法話の音声が流れる中で開幕。豊中教会壮年副部長(48)をファシリテーターに、花巻教会壮年部長(63)、徳島教会壮年部長(70)、金沢教会渉外担当(55)が登壇し、総会のテーマに沿った語り合いが行われた。

この中で、教会発足60周年実行委員長を拝命した徳島教会壮年部長は、実行委員が多忙で、「お役」を負担に感じていたことを吐露。役の在り方を根本的に見直そうと、一時期、教会活動を全て中止した。そこで、「お役者」の姿勢や願いを繰り返し話し合った結果、皆の願いが役を通したレベルアップであり、若手育成にあることを知る。実行委員それぞれが得意な分野を担当することで、生き生きと役に励むようになり、教会の雰囲気も明るくなったことを述べ、「自分にとって自信につながりました」と語った。

登壇者から、その原動力を問われた徳島教会壮年部長は、「教会が大好き。だから何とかしたいと思いました」と心情を明かした。また、教会行事を中止した時の気持ちを聞かれて、「やめざるを得なかったのが本音。でも本心をさらけ出し、お役の在り方を見直したことで、みんなの顔つきが変わってきて再出発ができた。自分の心が軽くなったことが大きかった」と答えた。

語り合いの最後に、登壇者全員が「自分にとっての佼成会」を披歴。徳島教会壮年部長は「自分の家」と語り、金沢教会渉外スタッフは「みんなと布教できる場」と回答。花巻教会壮年部長は「希望であり、生きる喜び」と話し、ファシリテーターの豊中教会壮年副部長が「幸せを気づかせてくれる場」と答えて語り合いを閉じた。

「お言葉」を述べる光祥次代会長

▼光祥次代会長「豊かな人間関係を」

その後、「お言葉」を述べた光祥次代会長は、幸せの定義に言及。幸せは財産や地位など外側の条件だけに依存するものではないとした上で、「あらゆるものとの関係性が豊かである」ことが幸せを感じて生きている人の共通点と明示した。

その中でも、豊かな人間関係の構築が重要とし、そのために信仰でつながった、信頼し合えるサンガ(教えの仲間)の存在が助けとなると強調。「本当の思いが語れる相手を大切にし、良き語り手となり、また同時に良き聞き手となって豊かな関係を築いて頂けたら幸いです」と語った。

▼亡きサンガの思いを胸に

総合司会を務めた三島教会壮年部長(52)は、ある壮年部員の思いを抱いてマイクの前に立った。その人とは、壮年総会実行委員に選ばれながら、昨年暮れに病のため他界したEさん(享年58)=御殿場教会壮年副部長。

二人は同じ支教区ということもあり、青年部時代から交流を深めてきた。「いつも笑顔で周囲を明るく照らす一方で、お役に対しては自他共に厳しい人。私の目標でした」と語る三島教会壮年部長。司会では、Eさんの思いを胸に進行役を担った。「Eさんが一緒にいてくれるような安心感を持って務められた」と笑顔を見せた。

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