湖北省中国佛教協会の訪日団が本会を訪問 熊野理事長と懇談
湖北省中国佛教協会の訪日団(団長・正慈法師=同協会会長)18人が6月24日、東京・杉並区の立正佼成会本部を訪問した。
一行は開祖記念館を訪れ、熊野隆規理事長の歓迎あいさつに耳を傾けた。熊野理事長は、コロナ禍で日本のマスク不足が深刻化した時、中国国内も大変な状況の中で中国佛教協会から本会にマスク1万枚が提供されたことに改めて謝意を表した。その上で、「仏法をもとに、一人でも多くの方々が安寧の生活を送れるよう精進するとともに、日中仏教界の一層の友好、発展に邁進(まいしん)し、頂戴(ちょうだい)したご恩に報いたいと思います」と述べた。
続いて、あいさつに立った正慈法師は、コロナ禍を通し、日中の仏教界の築き上げてきた絆を改めてかみしめたと述懐。今回の訪問は、中国佛教協会元会長の趙樸初師と庭野日敬開祖が出会い、年月をかけて育んだ友好関係がもとにあると語り、「日中仏教界の絆と友好の精神を次世代に継承していきたい」と話した。
一行は、本会創立の精神や会員の基本信行などを解説した映像作品「ぼさつの道を歩む」を観賞した後、一乗宝塔、大聖堂に参拝。本会スタッフから、それぞれの建立の意義や意匠に込められた願いについて説明を受けた。大聖堂4階の坐床(ざしょう)では、中国語による『般若心経』を読経した。
この後、大聖堂の応接室で熊野理事長と懇談。和田惠久巳総務部長、佐原透修同次長(渉外グループ)が同席した。この中で、訪日団のメンバーから本会の修行の在り方について質問が上がった。熊野理事長は、庭野日鑛会長が在家仏教教団の心得として、「妙法蓮華経如来神力品第二十一」の一節「即是道場(そくぜどうじょう)」の精神を大切にすることを示していると説明。家庭や職場など、身を置く場所全てが修行の場と捉え、精進を続けることが本会の信仰実践と話した。