『年齢に伴う心身の変化について』の講演会 本会鈴鹿教会の「普門の日」の集会で
社会で幅広く活躍する経済・文化人、教育者らを招き、講演を通して社会貢献の意識の向上を図る「普門の日」集会が5月10日、三重県の立正佼成会鈴鹿教会で行われた。162人を前に、鈴鹿中部地域包括支援センター(同市社会福祉協議会)に勤務する、看護師で介護支援専門員の長谷川友子氏が『年齢に伴う心身の変化について』をテーマに講演した。
長谷川氏は、加齢による体全体の変化を年代別に紹介し、中でも膀胱(ぼうこう)は、年齢を経るにつれ弾力性を失うため、40代以上の女性と高齢者の3人に1人が尿もれの経験があると解説。咳(せき)やくしゃみなどの強い腹圧がかかる動作により尿がもれる「腹圧性尿失禁」と、急に強い尿意が起こる「切迫性尿失禁」は、子宮や膀胱を支える骨盤底筋が弱くなったり、傷んだりすることが原因と説明した。
また、予防法として、適正体重を保ち、骨盤底筋を鍛えるための体操を継続することが大切と語った。さらに、尿もれを心配して水分補給しないのは体に悪影響であるとしながらも、利尿作用のあるカフェインやビタミンCを多く含む飲料を控えることでトイレの回数を減らせるとアドバイスした。