ACRP開発環境委が第2回国際セミナーを北京で開催 『諸宗教間交流と人類の共有する未来』テーマに

参加者の一人としてスピーチを行う篠原事務総長(左から二人目)

アジア宗教者平和会議(ACRP)開発環境委員会主催の地球環境に関するセミナーが11月9日、中国・北京市内のホテルで行われた。テーマは『諸宗教間交流と人類の共有する未来』。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会のディーピカ・シン事務総長補、ACRPのデスモンド・カーヒル実務議長をはじめ、アジア太平洋女性信仰者ネットワーク(APWoFN)のエルガ・サラプン会長、WCRP/RfP各国委員会の委員長と、ACRP開発環境委の委員長国でWCRP/RfPの中国委員会である中国宗教者和平委員会(CCRP)のメンバー24人が参加した。日本の正式代表として、ACRPの篠原祥哲事務総長(WCRP/RfP日本委員会事務局長)が出席した。

このセミナーはアジア一帯の環境問題に対し、各国の宗教者が具体的な取り組みを話し合うことが目的。CCRPの受け入れで2回目の開催となった。

セミナーでは、世界10カ国から参加した諸宗教指導者らがスピーチを行った。この中で、篠原事務総長は、自身の信念として、ACRP創設の契機となった第1回大会の宣言文にある「アジアの地は多くの宗教や文化の発祥地、生育地として、幾世紀にわたりあまたの人々の道を照らす真理と英知のかがり火をともした。この遺産のうえに立ちながらわれわれは、アジアはおろか全世界にわたって人類を悩まし進歩の道をはばんでいる政治的、経済的、社会的、文化的諸問題の解決にあたっては何よりもまず宗教が大切であり、また宗教が究極的導き手となるというわれわれの信念をあらためて強調する」との一節を紹介。「究極的導き手」とは、同セミナーが目指す「包容性、理解、相互尊重の精神」を人々の心の中に育て、築いていくことと強調した。

さらに、2015年の訪中を振り返り、CCRPのメンバーと同国の宗教教団での学びの機会があったと説明。数千年以上にわたる歴史を持つ道教では、「天の道は、すべてのものに利益を与えるが、害を加えることはない。聖人の道は、何をするにしても人と争うことはない」(天之道、利而不害、聖人之道、為而不争)との教えによって、正しく生きることを説いていると話し、「これこそが、包容性、理解、相互尊重の精神であり、宗教の究極的導き手であると信じます」と語った。

その上で、現在の地球的な課題の背景に、「自分さえ良ければ」との独善的で排他的な考えと、貪(むさぼ)りの心があると指摘。気候変動の問題もそれらによって深刻さを増しているとし、「今こそ、宗教による世界の平和構築を積極的に行わなければなりません」と訴えた。