佼成学園「創立記念式典」 先祖から受け継がれたいのちを懸命に生きる 庭野学園長が諭告

式典の様子は、生徒に向けてオンライン配信された

9月7日、学校法人佼成学園の創立69周年を祝い、「令和5年度創立記念式典」が立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で催された。佼成学園中学・高校の生徒1254人、同女子中学・高校の生徒740人は、新型コロナウイルス感染症対策のため、教室でのオンライン配信の視聴を通して参加した。

式典は、優雅なパイプオルガンの演奏で開式した後、創立者である庭野日敬名誉学園長の足跡と学園創立に込めた願いを紹介する動画が配信された。

諭告に立った庭野学園長

次に、中村憲一郎学園理事長があいさつに立った。中村理事長は、カトリックの白柳誠一枢機卿が、没後の庭野名誉学園長に対して、祈祷文「聖フランシスコの平和の祈り」のように生き抜いた人生だったと称賛したことを回顧。その上で、世界平和と人類救済に尽力した庭野名誉学園長の生き方や、礼儀と親切を実践して知情意の豊かな人材を育む「建学の精神」を改めてかみしめ、「一人ひとりが世の中の一隅を照らす菩薩となって歩んで頂きたい」と語りかけた。

この後、庭野日鑛学園長が諭告に立ち、自分という人間は過去にも未来にも、たった一人の存在であり、無数の先祖から受け継がれた奇跡的ないのちだと明示。そのことを自覚しながら、日々を懸命に生きる大切さを説いた。

さらに、晴れの日は仕事ができる、雨の日には本が読めると受けとめて、喜んで生きる皆喜禅師の姿勢を紹介し、「有り難いことをどんどん数えながら、元気に学校生活を送って頂きたい」と激励の言葉を贈った。