新潟・十日町市の関口市長が来会 庭野会長と懇談
立正佼成会の庭野日鑛会長は7月17日午前、新潟・十日町市の関口芳史市長の訪問を受け、法輪閣(東京・杉並区)で30分にわたって和やかに懇談した。十日町市観光協会の柳一成代表理事、栁謙二事務局長が同行。本会から熊野隆規教務部部長、山田雅一十日町教会長、鈴木章浩教務部次長(教務グループ)が同席した。
十日町市菅沼は、庭野日敬開祖の生誕の地。毎年10月には、同市名誉市民である庭野開祖の功績をたたえる「生誕地まつり」が、同市観光協会などの尽力によって開催されてきた。しかし2019年以降、天候不良やコロナ禍の影響により、全国から会員が集って万灯行進や郷土芸能を披露する「市中行進」は中止されていた。
懇談では、関口市長が、今年は5年ぶりに「市中行進」を行う予定であると報告。出場者も来場者も皆が安心して楽しめるよう、また、コロナ禍を経て生まれ変わった十日町の魅力を味わってもらえるようなプログラムを、これから実行委員会を開いて検討を重ねていくと話した。
また、連日の猛暑が話題に上り、柳観光協会代表理事が「新潟でも日中は30度を超えますが、朝晩は涼しい」と話した。そこから、この寒暖差によって朝霧(雲海)が発生して田んぼにかかることで、米がおいしく育つと関口市長が説明。山あいの棚田から雲海が天に上る様は、観光客にも人気だと語った。
これを受け、庭野会長は同市菅沼で過ごした少年時代を振り返り、通っていた中学校が田んぼを持っていて、中学3年生までは毎年田植えをしていたと述懐。その上で、本会の学林生が5年前から青梅練成道場で稲作に取り組んでいることを伝え、今年6月に初めて青梅での田植えに参加したと話した。「70年ぶりに田んぼの中に入って、苗を植えました」と笑顔で語った。
関口市長と柳代表理事は、コロナ禍を経て市民の生活や祭りなど変化が求められてきたが、その分、若い世代が地元を盛り上げようと奮闘していると紹介し、「故郷も少しずつ活気が戻ってきています。10月の生誕地まつりの際はぜひお越しください」と力強く話した。