「親子で取り組むゆめポッケ」概要発表 キャンペーン6月1日から

立正佼成会の小学生、中学生による平和活動として、今年で18年目を迎える「親子で取り組むゆめポッケ」のキャンペーンが、6月1日から始まる。紛争や対立により傷ついた子供たちのためにつくられたゆめポッケは、これまで世界各地に届けられてきた。現地からは、喜びや感謝の声が多く寄せられている。

紛争や迫害によって故郷を離れざるを得なくなった難民が毎年、数百万人単位で増え続けている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調査によると、2015年時点の難民の数は6500万人。その半数以上が18歳未満の子供だ。紛争で家族や友人を亡くし、家を失い、学校に通えなくなった人も多い。

「親子で取り組むゆめポッケ」は、こうした子供たちを励ますため、本会の小学生、中学生がおもちゃや文房具を手作りのゆめポッケに詰め、メッセージカードなどを添えておくる運動。この取り組みに参加した小学生、中学生がいのちの尊さや平和について親と一緒に考えることも目的の一つに掲げられている。

キャンペーン期間中、各教会では事前学習会やゆめポッケの箱詰め作業、発送式などが行われる予定だ。世界の厳しい現状や「一食(いちじき)を捧げる運動(一食運動)」の精神(同悲・祈り・布施)を学ぶ機会にもなる。

全国から集められたゆめポッケを海外へおくる輸送費には、「一食運動」の浄財が充てられる。

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