「KAICIIDのアル・ハルティ事務総長が教皇と懇談」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

にこやかな表情で握手するアブデルサラム氏(左)とピレー総幹事(WCC提供)

WCRP/RfP国際共同議長がWCCを訪問

イスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」(エジプト・カイロ)の総長顧問、「ムスリム長老評議会」(UAE/アラブ首長国連邦)の事務総長、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の国際共同議長を兼任するモハメド・アブデルサラム氏は6月6日、ジュネーブに本部を置く「世界教会協議会」(WCC)を訪問し、ジェリー・ピレー総幹事と懇談した。

この中で、ピレー総幹事は、「平和構築に向けた世界レベルでのアプローチで、諸宗教間協力が意義ある役割を果たす」「諸宗教間の対話を協力に移行しなければならない」と主張。「現代世界で対処すべき、さまざまな挑戦を考慮するならば、全ての人々と創造(自然)のための、より良き世界の構築に向けて、異なる諸宗教間での協力が重要となってくる」と語った。

さらに、アブデルサラム氏と「世界的な諸問題に共に挑戦する諸宗教の青年たちを育成する重要性」について語り合えたことに喜びを表した。

また、今年11月30日から12月12日までUAEのドバイで開催される、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に対する諸宗教者の貢献について話し合ったことにも言及。「平和に関する世界的なレベルでの諸問題に対処するためには、諸宗教指導者、政治指導者、非政府組織などの関係者たちをも巻き込む、より幅広い協力が必要」という見解の一致を見いだした。

アブデルサラム氏も、「諸宗教間対話が、対話から協力という活動領域へと移行していく必要性がある」と主張。ムスリム長老評議会とWCCが協力し、今年7月にジュネーブで開催される「台頭してくる平和構築者(青年)のフォーラム」について意見交換したと公表した。

また、「COP28に向けた準備プロセスにおける、諸宗教、諸信仰の役割と貢献の重要性」を確認した。

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