小湊教会で発足記念式典 70周年を迎えられた有り難さをかみしめ
立正佼成会小湊教会は今年、発足70周年を迎えた。今日を迎えるまでには、会員によるたゆまぬ布教が続けられてきたとともに、法華経行者である日蓮聖人生誕の地に暮らす信心深い町の人々の支えがあった。
そうした70年の歩みを振り返り、教えに出遇(であ)えた喜びをかみしめるため、5月26日に教会道場で記念式典を開催。会員、来賓ら161人が参集した。会場には、70周年を迎えられた感謝や今後の誓願をしたためたサンガのメッセージが貼り出されたほか、サンガ(教えの仲間)の手書きの看板や手製のつるし飾りなどが彩りを添えた。
式典では、地域で布教に励む主任や組長らを中心に選ばれた42人の功労者の紹介に次いで、平塚桂子教会長を導師に読経供養を行い、庭野日鑛会長の啓白文が奏上された。
続く、功労者表彰の後、支部長(57)とその長男(28)が体験説法。それぞれがサンガとの触れ合いで得た学び、継承勧請での喜びや決意などを発表した。
講話に立った菊池宏枝布教相談役は、「御親教」式典での庭野光祥次代会長の言葉を引用し、「法華経を生きる」とは自他の仏性を引き出すことと説明。積極的に縁を結び、その縁を通して得た気づきを大事にしながら精進してほしいと述べた。
法の悦びを未来につなぐ
式典終了後、「元気な顔が見られてうれしい」「あの時はありがとう」など、肩を抱いて声をかけ合う会員たちの姿が見られ、会場は温かな雰囲気に包まれた。
その後、近くの会場に移動し、功労者や歴代教会長を中心に「感謝のつどい」が催された。この中で、発足当初に木造の道場を建設する際、当時の会員が手作業で山を削り、田んぼに泥を埋めて土台を造った思い出などを語った男性会員(82)は、「佼成会があったから、今の私があります。教えを大切に、“即布教”の精神で、これからも皆さんと小湊教会を盛り上げていきたい」と話した。
実行委員長の女性会員(70)は、「開祖さま、脇祖さま、小湊教会を支えてくださった人々に改めて感謝できました。教えによって救われる喜びが広がるよう、温かいサンガづくりに磨きをかけていきます」と決意を新たにした。