募金活動で世界の人々の幸せを願う 「365日が青年の日」の取り組みから
浄財を捧げる人々の真心と世界の難民をつなぐ 募金の役割を実感
渋谷教会が取り組んだのは「国連難民募金」。5月21日の午前中、教会道場に国連UNHCR協会のスタッフを招き、オンラインを併用したハイブリッド形式で事前学習会を実施した。参加者は難民を取り巻く世界の現状や支援の様子などを学び、午後の募金に向けて心を一つにした。
午後には、青年五部を中心に42人が、JR渋谷駅、京王線笹塚駅の2カ所に分かれて、UNHCRの募金箱やポスターを手に、道行く市民に献金を呼びかけた。
親子で参加した少年部員(6)は、「大きな声で募金をお願いすると、道を歩いている人が立ち止まって、私が首から下げた募金箱にお金を入れてくれました。大人も子どももたくさんの人が募金をしてくれて、とてもうれしかったです。教会のお友達と一緒にできて楽しかったので、来年もまた募金に立ちたいです」と喜んだ。
学生部員(21)は、「渋谷駅でティッシュを配りながら募金を呼びかけました。初めはティッシュを渡すタイミングが合わず苦戦しましたが、徐々にタイミングをつかんでたくさん渡すことができました。子どもや学生さんなど、各世代の方が募金に協力してくださり、うれしかったです。今回は小学生以来の募金活動で、当時のメンバーと再び募金活動に取り組めて楽しかったです。午前中の事前学習では、UNHCRの活動内容や避難を強いられている難民の具体的な人数を知り、支援の重要性を強く感じました。今年の初めに、ウクライナに送られる支援物資を整理するボランティアに参加しましたが、これからもそうしたボランティアや募金活動などに積極的に関わり、自分の力が少しでも人々の手助けになればいいなと思います」と感想を話した。
また、青年女子部長(33)は「4年ぶりの街頭募金に気合を入れて渋谷駅に向かったものの、人通りの多さに反してなかなか立ち止まってもらえず、こんなに難しかったかなと心がふさぎました。諦めかけた時、小学生らしき2人組の女の子が、お財布から10円ずつ出して募金してくれたのです。金額が重要ではないといいますが、私たちの呼びかけに応えて世界の人のためにと、大切なお金を託してくれたのだと思うと、なんて尊い10円なんだと涙が出るほどうれしくなりました。市民の皆さまの真心と世界の難民の人たちをつなげる大事なお役が、募金にはあるのだと改めて実感できた一日でした」とかみしめた。
飢餓の危機から人々を救いたい 市民の思いと一つになって
名古屋教会では、今年4月、青年部で会議を開き、ウクライナの避難民をはじめとする世界の飢餓などの危機的状況に苦しむ人々を助けたいとの思いから、「国連WFP募金」を実施することに決定。5月21日は午前10時から正午まで、JR名古屋駅周辺の3カ所で、56人の青年部員を含む総勢86人の会員たちが街頭募金に立ち、声をからしながら、道行く人々に協力を呼びかけた。
参加した女子学生部員(19)は、「久しぶりに募金活動に参加したので、最初は声を出して協力を呼びかけることに恥ずかしさや抵抗感がありました。でも、一緒に参加する他の皆さんの声を聞いて、たくさんの元気をもらい、最後まで精いっぱい声を出し、呼びかけることができました。また、2時間という短い時間でしたが、予想を大きく超える募金の総額に驚きました。募金を通して、紛争や飢餓のない平和な世界を願う、市民の皆さんの温かな心に触れることができ、とても素敵な一日を過ごせました。今日は本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
青年女子部長(26)は、「コロナ禍では、街頭での募金活動を行うことが難しかったので、4年ぶりの活動となりました。準備期間があまりない中でしたが、可能な限り教会スタッフで手どりをして参加を呼びかけてきました。当日は思いのほか大勢の青年の皆さんが参加してくださいました。これは各支部の方々が、たくさんの青年さんたちに声をかけてくださったおかげだと感じています。教会で一丸となって取り組めた今回の国連WFPの街頭募金で、青年一人ひとりが平和について考え、世界で食料危機の苦境にある人たちに思いを馳(は)せることの大切さを学ばせて頂けたことが有り難いです。そのことを忘れずに、今後の青年部活動に生かしていきたいと思います」と話した。