プロの演奏を身近に体感 TKWO「吹奏楽大作戦2023」

TKWOのファンの間でも人気の高い「吹奏楽大作戦」。4年ぶりに「体感コース」「演奏コース」の2コースが復活して開催された©Atsushi Yokota

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の各種演奏会やイベントの中でも根強い人気を誇る「吹奏楽大作戦2023」が、4年ぶりに帰ってきた。

吹奏楽大作戦は、事前のワークショップに応募して演奏会当日の楽曲を練習し、TKWOと共演できる「指揮者コース」「演奏コース」のほか、演奏会の舞台に上がり奏者の傍らで演奏を聴くことができる「体感コース」など、音楽を身近に感じられる企画が盛り込まれている。

今回、事前のワークショップには、東北から九州まで各地から131人が応募。4月2日の演奏会当日には、聴衆約600人が参集し、TKWOの演奏はもちろん、ワークショップ受講生との共演を楽しんだ。

指揮者コースでは21人の中から2人が選ばれ、南俊明作曲「マーチ『春風』」と福田洋介作曲の「吹奏楽のための『風之舞』」を指揮した。瞬く間に完売となった体感コースでは、TKWOの奏者の隣や、打楽器のすぐ目の前、全体を見渡せる後方中央など、舞台上のさまざまな場所に椅子が用意され、40人がその場で思い思いの椅子を選んで着席。約10分間、大迫力の演奏を堪能した。

後半の部で行われたのは演奏コース。66人のワークショップ受講生が2班に分かれ、「たなばた」「ディズニーメドレー」の2曲をTKWOと共演した。アルトサックスを吹いて参加した女性は、「母と弟の3人で演奏コースに参加するため広島から来ました。憧れていた佼成ウインドと一緒に大好きな音楽を演奏できて、本当に楽しかった」と声を弾ませた。