学林・光澍会共催 OBネットワーク座談会 学林での学びを社会に生かして

座談会では、学林で学んだ仏の教えを生かして社会で活躍する卒林生の話に、在林生たちは熱心に聞き入った

『光澍精神を生きる』をテーマに、学林と光澍会共催の「令和4年度 学林光澍OBネットワーク座談会」が10月22日、開催された。会場となった東京・杉並区の佼成図書館視聴覚ホールには感染症対策が施され、学林予科・光澍の卒林生、同在林生、教団関係者ら46人が参集。会場に来られない卒林生とその関係者約30人はオンラインで参加した。

学林予科・光澍は、世に光を澍(そそ)ぐという精神のもと、信仰心を具(そな)え、社会で活躍するリーダーを輩出してきた。1975年の発足以来、その数は470人を超えている。同座談会は2024年の学林創設60周年を前に、法華経をはじめとする仏教を基盤とした学林での学びが卒林後にどのように生かされているかを共有し、研さんするもの。

当日は、杉野恭一学林学長、光澍会会長の開会挨拶に続き、地方公務員や中学校非常勤講師、ダンサーなど5人の卒林生が、在林中に学んだ法華経の教えや卒林後の状況などについて発表。和田惠久巳総務部部長=予科12期生=が進行役を務め、日本で暮らす外国人への心的ケアを行った経験や、夢を持って人を笑顔にする生き方の素晴らしさについて語り合い、卒林生の社会的役割について意見が交わされた。

この中で、発表者の一人、光澍33期生の女性(33)=NPO団体職員=は、在林中にさまざまな人と関わる中で何かをつくり上げる達成感や、周囲への感謝を社会に返していく大切さを学んだ経験を披歴。現在、若者の就労支援を行う支援員として、相手を尊ぶ「仏性礼拝(らいはい)」の精神を基に相談者と触れ合っていると話した。

この後、在林生13人がそれぞれの専門研究のテーマを紹介した。

次いで、来賓挨拶に立った國富敬二教団理事長は、一人ひとりが「教えを生きる」大切さを強調。卒林生は皆、社会で教えを生かしていると評し、「一隅を照らす人材」としてさらなる活躍を期待した。

最後に、光澍会事務局長が閉会の言葉を述べた。