光祥次代会長が「多宗教による平和構築にむけた生涯功績賞」を受賞 第1回授賞式にビデオメッセージ寄せる

光祥次代会長が、アンサリ世界宗教研究所とWCRP/RfP国際委が共催する「多宗教による平和構築にむけた生涯功績賞」を受賞した(10月3日の授賞式の様子、同研究所提供)

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際共同議長、アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター(KAICIID)理事などを務め、諸宗教対話による平和構築に尽力する立正佼成会の庭野光祥次代会長がこのほど、ノートルダム大学キオウ国際関係研究スクール内にあるアンサリ世界宗教研究所と、WCRP/RfP国際委員会が共催する、「多宗教による平和構築にむけた生涯功績賞」を受賞した。10月3日には、米・インディアナ州の同大学で授賞式が開かれ、光祥次代会長がビデオメッセージを通じてスピーチした。

アンサリ世界宗教研究所は、さまざまな宗教の代表者が連携して対話を促進する諸宗教運動体 であるWCRP/RfPとパートナーシップを締結。その一環として多様な分野、コミュニティーで、平和と人間の尊厳の構築に向けて重要な貢献をした宗教関係者を表彰する「多宗教による平和構築にむけた生涯功績賞」が創設された。今回が初めての開催となる。

第1回の受賞者には、両団体による選考を経て、同国際共同議長を務める光祥次代会長をはじめ、同国際トラスティーのアブドゥル・イラ・ラフィ・マラフィ氏(マラフィ財団のチーフ・パトロン・トラスティー)、同共同会長のアルナ・オズワル氏(アベイ・オズワルグループ&アルナ・アベイ・オズワル・トラスト理事長、世界ジャイナ教連合副会長)の3人が選出された。

光祥次代会長に手渡された表彰盾

9月21日、「『戦争を超え、和解へ』諸宗教平和円卓会議」の第1回東京平和円卓会議に参加のため来日していたアッザ・カラム同国際委事務総長から、光祥次代会長に表彰盾が手渡された。カラム事務総長は、今回の受賞を、「世界のあらゆる場所で平和に向けた諸宗教協力を確かなものにし、守り、支援してきた彼女の無私のリーダーシップを記念し、感謝するためのもの」と評価。共に平和活動に取り組む同志として、「光祥師にこの賞を差し上げる機会を得たことを、私は大変光栄に思っています」と喜んだ。

また、10月3日にはノートルダム大学を会場に対面とオンラインによる授賞式が行われ、光祥次代会長がビデオメッセージを通じて受賞スピーチを行った。この中で、光祥次代会長は、今回の受賞は立正佼成会の代表として頂いたものとかみしめ、「諸宗教対話や協働による平和活動は、祖父であり、WCRP/RfP創設者の一人である庭野日敬開祖が心血を注いで取り組んできたもので、その活動を支えてくださる会員の理解と協力、そして祈りの中で今日まで進められてきた」と力説。現在では「対話」の重要性が広く認識されているが、時として対話の場で意見の食い違いが起きることがあると話し、「全員が同意できなくても、お互いを信頼し、平和のために協力できるところを見つけ出し、共に働くことは可能である」と訴えた。

さらに、成果が出にくく、人々から見向きもされない活動や、そこに埋もれている苦しみに向き合うことが、「神仏から託された宗教者の使命」であると強調。「自分とは国も宗教も話す言葉も違う人々、実際には出会うことすらない人々にも心を寄せ、世界の苦しみや痛みを『自分ごと』とし、私に何ができるかと問い続けながら、力を尽くしてまいります」と語った。