沖縄戦や米軍基地問題から平和を学ぶ 奥羽支教区「中学生・高校生平和学習会」開催

奥羽支教区の学生部員ら21人は、語り部の壮絶な戦争体験から非戦の精神といのちの尊さ、恒久平和の大切さを学んだ(「Zoom」の画面)

立正佼成会奥羽支教区主催の「中学生・高校生平和学習会」が9月18日、オンラインで開催された。沖縄戦や米軍基地問題を学び、平和への理解を深めることが目的。9教会から学生部員ら21人が参加した。

同学習会は、日本や世界の問題に関心を持ち、平和の担い手としての心を育みながら、庭野日敬開祖の教えによる本会の平和観やいのちの尊さについて学ぶもの。

当日、沖縄県観光ボランティアガイド友の会の語り部の長田勝哉さんは、10歳の頃に経験した米軍の砲撃下での死の恐怖や収容所での悲惨な生活などを振り返り、自他の国の歴史から平和の尊さを学んだ上で、恒久平和の大切さを世界に発信してほしいと語った。

次いで、沖縄平和ネットワークで現地ガイドを担う下地輝明さんは、日本の米軍基地の7割が沖縄に集中する状況をはじめ、基地周辺での米軍機の事故や騒音に関する対応の不備を指摘し、基地問題に関心を持ち続ける大切さを訴えた。

この後、『開祖さまから学ぶ“平和”』と題して、秋田教会の学生部長(34)が研修。同部長は、世界平和に身を捧げた庭野開祖が、平和は戦争がないだけでなく、自分と相手や自然との間が和やかで順調な状態を表すと示したことを紹介。人の幸せを願う菩薩行を周囲に広げることが平和につながると述べた。

学習会に参加した盛岡教会学生部員の男性(17)は、「戦争を繰り返さないためにも、今後の日本の政治に関心を持たなければと思いました。身近な相手に寄り添いながら、平和のために祈りを捧げていきたい」と感想を話した。