本会ローマセンターの会員がウクライナからの避難者を支援

シェルターに避難するウクライナの子供たちに菓子や玩具などを手渡すローマセンターの男性会員(同センター提供)

ロシアのウクライナへの軍事侵攻によってイタリアなどへ避難してきたウクライナ人に対し、立正佼成会ローマセンターでは会員たちが支援活動を行っている。

1カ月以上が経過した軍事侵攻により、ウクライナからの避難者は今も増え続け、4月10日現在、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によると、国外への避難者は450万人を超えた。こうした状況を受けて、同センターにはこれまで、自宅のスペースを提供し避難者を受け入れる準備をしている会員たちの様子や、ボランティアでウクライナ南部のオデーサ(オデッサ)やポーランド国境付近を訪れ、避難者への医療活動を行った看護師資格を有する会員の情報が伝えられている。

3月末からは、同センターも避難者への支援を始めた。イタリアの地方自治体の取り組みに協力し、シェルターに避難しているウクライナ人に定期的に生活物資を届けている男性会員(54)から、子供たちの遊具の不足や、避難者の不安を取り除く傾聴活動が必要との要請があったからだ。

これを受けて3月29日、水藻克年センター長と男性会員がシェルターを訪問し、菓子のほか玩具、サッカーボール、ノートや色鉛筆などの文房具を子供たちに配布。ストレスや不安を抱える人々と面会し、その思いに耳を傾けた。

男性会員は「ウクライナの人たちとは、佼成会で学んだ笑顔を意識して、『まず人さま』の精神で触れ合っています。一刻も早い戦争の終結と避難されている方々の帰国、犠牲になられた魂の冥福を祈りながら、今後も支援を続けたい」と語る。

その後、同センターには、避難者の苦境を知った多くの会員から衣類や生活物資が寄せられ、4月2日にシェルターに暮らす避難者に提供した。この支援活動は、今後も続けられる予定だ。

なお、同センターでの支援の様子は、8日の「降誕会」終了後に配信された「佼成News4月号」(会員対象)でも紹介された。「佼成News4月号」は本会ウェブサイトにある「降誕会」の式典映像で視聴可能だ。

本会ウェブサイト https://www.kosei-kai.or.jp/
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