新宗連が岡田理事長名で「声明」を発表 ウクライナ情勢受け絶対非戦訴える

岡田理事長名の声明が発表され、新宗連のウェブサイトに掲載された

新日本宗教団体連合会(新宗連)は3月11日、岡田光央理事長(崇教眞光三代教え主)名による『ロシアとウクライナを巡る情勢に関する声明』を発表し、同ウェブサイトに掲載した。

声明では冒頭、新宗連が世界の恒久平和と全てのいのちを尊ぶ世界の実現に向け、宗教宗派を超えて祈りと行動を共にしてきたことに触れ、「新たな紛争、人道危機が発生したことは、宗教者として忸怩(じくじ)たる思い」と述べ、犠牲者に哀悼の意を表した。

また、争いが起こる「真因」は怨(うら)みや怒り、憎しみといった心にあるとし、「一人一人が心根を浄化し、愛和の精神、恕(じょ)する想念を育む」ことで、争いの連鎖が絶たれ、真の恒久平和が醸成されると明示。宗教者には、目に見えざる世界、神仏の実在を説き、信仰心を世に広め、愛和の精神を広げていく責務があり、「平和を希求し、祈り、行動する人」を増やしていかなければならないと強調した。

その上で、「『二度と戦争を起こしてはならない』『国際問題を武力で解決してはならない』との『絶対非戦』精神を改めて噛みしめ、世界に一刻も早く安寧が訪れるよう共に祈りたい」と決意を表明。宗教者が宗教宗派を超えて手をつなぎ、「苦難に直面し、希望を失っている人々に連帯の心を届けよう」と呼びかけた。