「アフリカへ毛布をおくる運動」最後の収集キャンペーン 3月1日から5月31日

メッセージが縫い付けられた毛布を受け取り、笑顔を見せるモザンビークの女性たち(2017年)。これまでアフリカに届けられた毛布は420万枚を超える

今年で38年の歴史に幕を下ろす「アフリカへ毛布をおくる運動」の最後の収集キャンペーンが、3月1日からスタートする。新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状を踏まえてキャンペーン開始を例年より1カ月早め、実施期間は5月31日までの3カ月間となっている。

1984年にアフリカで大干ばつが発生し、エチオピアだけでも100万人以上が命を落とした。この状況に日本政府は100万枚の支援を表明。官民合同の活動として、森繁久彌氏を会長とした「アフリカへ毛布を送る会」が発足し、日本で集められた171万枚以上の毛布がアフリカ各国に届けられた。同会は目標を達成して解散したが、依然として毛布を望む声が多いことから、翌年に複数団体の合同事業として「アフリカへ毛布をおくる運動」が発足。これまでに420万枚を超える毛布が、エチオピアやモザンビークなどアフリカ諸国で配付されてきた。

日本からおくられた毛布は、現地で寝具や日よけ、防寒具として活用され、寒暖差の激しいアフリカで厳しい状況にある人々のいのちを守る重要な役割を果たす。日本国内で集められた毛布は、国際NGOなどのパートナー団体を通じてアフリカ諸国に届けられ、紛争や貧困、抑圧に苦しむ現地の支援対象者に手渡される。

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