御親教 庭野会長が書き初めに込めた願い示す (動画あり)

「御親教」の中で庭野会長は、書き初めで揮毫した書に込めた願いを示した

立正佼成会の令和3年次「御親教」式典が1月7日、大聖堂(東京・杉並区)で行われた。「御親教」の中で庭野日鑛会長は、今年の書き初めで揮毫(きごう)した『省心(せいしん)』について説明。自分の心を省みることで、これからどう生きるべきかを考えることが大切と説いた。会員は参集せず、式典の様子が、動画共有サイトによってライブ配信(会員限定)された。

「御親教」式典の様子(クリックして動画再生)

「御親教」は、年頭にあたり、庭野会長が会員に一年の心構えを示すもの。式典では、庭野光祥次代会長導師による読経供養に続き、國富敬二理事長が年頭挨拶を行った。

國富理事長は、新型コロナウイルスの感染拡大が一つのきっかけとなり、本会は大きな転換点を迎えたと説明。人が集う道場での活動が困難な中、「道場参拝型」を中心とした布教から、本会の原点である「万人布教者型」「入会者即布教者型」へと転換を図り、一層、人の心に寄り添うことを大事にしていきたいと述べた。

また、自身が縁のある人に電話をかける“思いやりコール”を毎日続けていることを報告。相手とのやりとりを通して気づきや学びが得られ、内省の機縁になると語った。

さらに、庭野会長の法話を引用し、「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」の三毒から離れるためにも、「少欲満足」の心で、よく笑い、感謝の生活を送ることが大切であり、それが家庭での実践につながると強調した。

この後、齋木淑江関東教区長(横浜教会長)が「決意の言葉」を述べた。齋木教区長は、主任を務めていた頃、役をきちんと果たさねばと頑張るあまり、心がカチカチに固まっていたと述懐。支部長の言葉を受けて、「お役によって仏さまのような柔軟な心になることを目的にしていきたい」と、自身の信仰観が一変した体験を発表した。コロナ禍の中で現在は、教会のサンガと仏性を拝む触れ合いを重ね、家庭で教えの実践に努めていると語った。

「御親教」に立った庭野会長は冒頭、元旦に大聖堂の屋上から素晴らしい初日の出を拝めたことを紹介。全ての生命があるのは太陽や自然のおかげであり、仏のおかげと改めて感じられたと述べた。

令和3年元旦の初日の出

また、今年次の「方針」に言及し、家庭を斉(ととの)えること、創造的に真剣に務めることを掲げたことを説明。今年は「法燈継承」から30年にあたり、書き初めも30回目となることにも触れた後、今年の書き初めで揮毫した『燈明』『省心』の書に込めた願いを説き示した。この中で、今年新たに披露した『省心』とは、心を省(かえり)みるという意味であり、コロナ禍の中、今までの自分を、特に自分の心を省みて、今後の生き方を考えることが大切と教示した。加えて、「帰省」の本来の意味は、「故郷に帰って父母の安否を問うこと」であると話し、「省」には、省みる、無駄を省(はぶ)き、本当にしなければならないことに力を入れるという意味があると説いた。

さらに、修行と悟りは一つであることを示す「修証一等(しゅうしょういっとう)」という道元禅師の言葉を紹介。修行することが、そのまま悟りであるとし、在家仏教では日常生活が修行であり、人の喜ぶことを行う時、すでに慈悲の心、仏の心になっていると述べた。また、悟りを開いた人は、ますます精進せずにはいられなくなるとして、「『即是道場(そくぜどうじょう)』という在家仏教としての私たちの修行は尽きることがありません。生きる限りは精進をさせて頂く。精進したそこに、仏さまの慈悲の心を頂戴(ちょうだい)することができるのです」と述べた。