WCRP/RfP日本委女性部会 市民と共に防災を考える学習会
災害時に、宗教施設を地域の避難所として開放する方法などを学ぶため、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会女性部会は2月25日、東京・豊島区の日本イスラーム文化センター/マスジド大塚で防災ワークショップを開いた。同女性部会メンバーや地域住民ら約20人が参加した。
東日本大震災や熊本地震で、自閉症などの障がいのある大人や子供と、その家族が、避難先でさまざまな困難に直面していることを受け、女性部会は、宗教施設での避難者の受け入れ方法や特別な配慮が必要な人たち(障がい者・乳幼児・妊産婦・外国人など)への対応について学習を重ねてきた。今回の防災ワークショップは、災害時に避難所となる可能性のある宗教施設で、地域住民と共に防災意識を高めるために開かれた。
マスジド大塚は、東日本大震災の発生直後から、JR大塚駅前の商店街の協力を得て、仙台市や福島・いわき市の避難所でカレー、おにぎりの炊き出しを実施。また、豊島区の防災訓練に参加するなど、地域と連携したボランティア活動を積極的に展開している。
ワークショップで講演したマスジド大塚のクレイシ・ハールーン事務局長は、イスラームの平等精神やこれまでのボランティア活動を紹介。「マスジド(モスク)があるおかげで、私たちは地域の人たちと交流し、分かち合うことができた。災害時には、マスジドを地域の被災者に避難所として開放する用意がある」と述べた。