「バチカン国務省外務局の次官補に女性信徒 史上初めて」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

ギリシャ正教が、生まれることができなかった子供たちに祈り

バチカンの公式ウェブサイト「バチカンニュース」は1月12日、ギリシャ正教会が同日に「生まれることができなかった子供たちの日」を執り行い、人工妊娠中絶で命を失った胎児たちのために祈りを捧げたと報じた。

ギリシャ正教会は昨年7月9日、福音と同正教会の伝統に沿い、中絶された胎児たちの命が「神の似姿として創造された」ものであるという視点から、中絶を予防するために、「生まれることができなかった子供たちの日」を制定した。ギリシャでは、妊娠後12週間以内での中絶が認められており、その数は年間15万件に上る。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)