八坂隆憲・中山身語正宗前管長の宗葬 庭野会長が弔辞おくる
7月3日に逝去した中山身語正宗前管長(第四世管長)の八坂隆憲師(享年82)の宗葬が8月8日、佐賀・三養基郡基山町にある同宗大本山瀧光徳寺で行われた。庭野日鑛会長の名代として中村憲一郎常務理事が出席した。
八坂師は2000年6月から11年6月まで、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の評議員を務めた。同宗と立正佼成会とはWCRP/RfP日本委員会のほか、教団付置研究所懇話会などの諸宗教間対話・協力を通じて交流を重ねてきた。06年には庭野会長が同寺を訪れ、八坂師と懇談。11年に同寺で行われた「立教壱百年記念大法要」には庭野会長が招かれ、祝辞を述べた。
8日の宗葬では、八坂親憲第五世管長が大導師をつとめた。開経偈、諷誦文の奏上に続いて、同日本委会長の庭野会長の弔辞を國富敬二同日本委事務局長が代読した。
庭野会長はこの中で、八坂師が京都での第8回WCRP世界大会の開催や、WCRP40周年記念事業の実施、東日本大震災への救援などに尽力したことを紹介した。特に同日本委が「東日本大震災緊急支援募金」を呼び掛けた際、同宗がいち早く協力したことに言及。「そのご浄財が、同年にお迎えになられた中山身語正宗立教百周年の記念事業の費用であり、また信者の皆様が毎週日曜日の朝食を抜き、その一食分を『世界の平和と万民の幸せ』を願って献金された『感謝運動』の結晶であったと伺い、大変感銘を受けたのを覚えております」と述懐し、「親を、ご先祖様を、世の人々を喜ばせること」を率先垂範した八坂師の生涯を偲(しの)び、哀悼の誠を捧げた。