柔らかな心、優しい言葉で触れ合いを 平成31年次「全国教育者習学の集い」

集いでは声優の佐久間氏が講演。歌や朗読劇を交えながら、心をいつも柔らかく保つ大切さを伝えた

『私たちの発』をテーマに、平成31年次「全国教育者習学の集い」(主催・習学部教育グループ)が2月9、10の両日、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)を主会場に開催され、全国から教育関係者など約300人が参加した。

9日、法輪閣大ホールで行われた開会式では、冒頭、親の暴力で亡くなった女児(千葉県)の冥福を祈り、黙とうが捧げられた。次いで中村記子習学部部長があいさつ。「仏さまは私たちの願いを感じ取り、行いをご覧になって、それにふさわしくお役をくださいます。教育者の皆さんは大きな使命を持ち、仏さまの願いの中で今日があるのです」と述べた。その上で、庭野日鑛会長の今年の『年頭法話』を通して「ご法の習学」の大切さを確認した。

続いて、声優、歌手、脚本家として活躍する佐久間レイ氏が『心のストレッチ~柔らかな心で明日を生きてみませんか?』をテーマに講演した。

佐久間氏は心を振り子に例え、「どちらか一方を無理に止めると動きません。まずは良い面も悪い面も丸ごと受けとめてあげませんか。心は空気と似ていて、圧縮すれば空気銃のように、弱者に向かって噴き出します。自分の全ての面を柔らかく受けとめる時、他人のことも柔らかく受けとめられるのかもしれない」と述べた。

また、「優しい言葉や思いは、いくら発しても減りません。相手も笑顔になり、自分自身も幸せな気持ちになれます。自分からどんどん優しい言葉と思いを出していきましょう」と語り掛けた。

この後、グループ別話し合いや選択プログラムが行われた。

翌10日、参加者は大聖堂で行われた「脇祖さまご命日」式典に出席した後、法座に臨んだ。

閉会式で細沼里佳子習学部次長(教育グループ)は「今、置かれた環境で『やってみよう』と思ったことを実行させて頂きましょう」と述べた。