米朝首脳会談を終えて 本会がメッセージ
トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による、初めての米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで行われた。この報に接し、立正佼成会は翌13日、『米朝首脳会談を終えて』と題するメッセージを発表。本会ウェブサイトに掲載した。
世界が注目した今回の会談。両首脳は、米国が北朝鮮に体制の保証を与え、北朝鮮が朝鮮半島の「完全な非核化」を約束する共同声明に署名した。非核化に向けた具体策が盛り込まれなかったとの意見や報道がある一方、宮本悟聖学院大学教授が同13日付の毎日新聞で「米朝が和解の方向に向かったこと自体が一つの成果で、合意を文書化しただけでも大きな意味がある」と指摘しているように、会談の成果を踏まえ、今後の協議に期待を寄せる専門家の見解も多い。
本会は、米朝の対立が高まった昨年10月に、緊迫する北朝鮮情勢への見解として『因果はめぐる――今、私たちは』を発表。対話によって争いを回避し、共存を図っていくことが重要と訴え、平和への祈りを捧げてきた。
その後、北朝鮮情勢は大きく変化。会談間近の今年6月9日、本会は会談の成功と平和を願う、『米朝首脳会談を前に』と題したメッセージを表していた。
6月13日に発表された『米朝首脳会談を終えて』と題するメッセージの中で本会は、今回の会談によって「平和に向けた新たな扉が開かれた」として歓迎の意を表明。今後、対話によって信頼が醸成され、離れ離れになっている家族の再会と、朝鮮半島の平和と非核化が実現されることを念願し、自らは信仰者として祈りを深め、行動していくことを誓願している。
本会発表のメッセージ『米朝首脳会談を終えて』(立正佼成会ウェブサイト)